ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

親のエゴを捨てる

2025年02月16日 09:25

前々回から、ある家族会での

仰天発言に関して述べて参りましたが、

「どうせ外に出られないのであれば、

親の老後を看ればいい」

なんて考えは、

親のエゴ以外の何ものでもありません。

 


 

「親の老後を看るべきだ」と親が思うのは、

誤った考えです。




「長男だから」

「一人娘だから」と、

親元から手離したくないと、

親の人生にからめ捕り、

ひきこもりの要因を作った事例は、

いくらでもあります。


 

 

生み、育て、送り出す(社会に)のが、

家庭の機能であり、親の役割、責任です。

下記も是非ご購読ください。
https://jidrh.hp.peraichi.com/articles/7445

 


 

たとえ障害をかかえておられる方でも、

生きがいを求めて社会参加をしておられます。

QOL(Quality of life)を向上させ、

自分の存在に価値を持たせていくのが

私たち人です。




自他の尊厳性を認め合うのが、

人として生を受けた意義ではないでしょうか?

ましてや、五体満足の青年たちが、

不安でひきこもっているというだけで、

一生家の中で過ごさなければならない道理が

どこにあるのでしょう?


 

 

上記の親の会の方の話を伺っておりますと、

「できない」というのが前提になっている

ようでした。

つまり、「できないのだから、仕方がない」

「できることしかさせられない」

そこには、

「できるようにしていく」といった

回復への視点がないのです。

 


 

「人と協調してやるのができないから、

一人でやれる仕事を」

と仰っておられましたが、

手に技術をつけられたからといえ、

他者と関わらずにやれる仕事などありません。




そもそも技術をつけるにも、

人と関わっていかなければなりません。

介護の勉強を、人と会えない青年に

どうやってさせようと言うのでしょうか?

 


 

人として生きていく以上、

誰とも関わらないで生きていくことは

不可能なことです。




ですから、最低限、

人からのサポートを受けられるだけの状態

には回復させてあげることが必要なのです。

 

 


対人恐怖や視線恐怖のひきこもりの青年たちが、

なんらの服薬なしに、

トラウマケアや訓練によって、

営業職や接客業に就いた事例は、

決してまれなケースではありません。

 

 


青年たちは皆、

ひきこもる理由、原因を抱えています。

ある日突然何の理由もなく、

ひきこもるわけではないのです。




脳梗塞のように突然機能障害を起こし、

倒れる病気ではありません。

ですから、その理由、原因が解消されれば、

本来の状態を取り戻し、

できなくなってしまっていたことが、

再び出来るようになっていくのです。

 


 

理由、原因の中には、親のコントロールがあります。

こちらもご覧下さい。
https://jidrh.hp.peraichi.com/articles/1539

 


 

このコントロールこそ、

親のエゴ、傲慢さからのものです。

コントロールしてきた結果、

ひきこもってもがいているわが子に、

自分たちの老後の介護までさせようとするのは、

命尽きるまでコントロールしよう

というのと同じです。


 

 

いくら親でも、

わが子の生まれてきた意味を奪うことは、

私は許されないことだと思い、

そのことに気づかれたご家族と共に

回復への支援活動を続けています。


 

 

今回紹介した青年が、

ひきこもっていた部屋から出てきたときに、

こう言いました。




「これからは、死んでも生きてやる!」





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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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