ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

日常の改善

2026年05月21日 07:03

前回の肥満の例えでも分かるように、

ひきこもりは生活習慣病です。

ですから習慣の改善が先ず必要です。

それは、

「日常の改善」を意味します。




ひきこもりの期間が

長ければ長いほど、

わが子が家にいるといった状態が

通常化あたりまえとなって

しまっています。




わが子のひきこもりの

生活スタイルが前提となった、

わが家の暮らしが

繰り返されているのです。




この日常に変化を加えなければ、

状態の改善は見込めません。




わが子が一切のはたらきかけに

応じてくれないことに

無力さを感じている両親が、

「なかなか動いてくれない」

と嘆きますが、




支援者の立場から具体的な

習慣の改善箇所を提示しても、

両親こそ

なかなか動かれません(笑)。




また、本人(わが子)が

動いてくれないことに対しても

「反発するから

やかましいことも言えないし」

と仰いますが、




やかましいこと(説教)を

言う必要はないんです。

第一、共に当事者なんですから

説教は出来ません。




説教をするのではなく、

呼びかけるんです。




「自分(親)たちは、

このままでは何も変わらない

ようやく気づいたから、

一緒に改善していこう!」と。




自分たちが気がついたように、

わが子にも

気づきを促していくのです。




説教は、

萎縮や反発を招くだけですから

効果はありません。

丁寧に気づかせていくんです。




仲間を何かに誘うときは

説教ではないですよね?

これまで共に

ひきこもりといった状態を

作り上げてきたという意味で

仲間なのです。




『何から行うべきか』

お話ししましたが、

彼らは自力で解決困難な問題に

遭遇した際に、

その解決のために

人間関係を活用する術

もたない青年たちです。




「助けてほしい」

ということを言えるように

育てられていないのです。




「自分の人生に責任をもつ」

という意味で

自立していけるためには、

適切に人に頼れる姿勢、能力が

必要です。




「自己責任」という言葉が、

ともすると

「自分のことは自分でやること」

と解されているようですが、

そうではなく、




自力では追いつかなく、

事態の改善が見込めない場合は、

人の手を速やかに借りる

ということです。




それをせず事態が深刻化し、

他者に迷惑や損害を与えていては、

自分で責任をとったことに

なりません。

無責任でしかありません。




そういう意味では、

「自立」とは

適切に依存できてこそ

成しえるのです。




仲間は味方です。

子どもにとっての味方で在りえたら

安全であり、子どもは安心して

いられます。




わが家の日常が

安全で安心なものになるような

習慣を築き上げていくのです。




どういった習慣か

次回述べてみましょう。


(続く)






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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