自己破滅的な思考のわけ
2025年05月07日 06:59
当事者たちの考え方がネガティブである
ということは、どういうことかと申しますと、
何かに取り組む時に、
「きっと失敗するだろう」
「失敗すれば、人からバカにされる」
「失敗したら、人は自分を受け入れて
くれないだろう」
「自分が間違っている」
「自分はダメ人間だ」
といった考えが、浮かんでしまうのです。
どこからこういった考えが
出てきてしまうのでしょう。
根底にあるのは、
健全な自己肯定感が育っていないことです。
およそ10歳児までの間に、
存在そのものに対しての肯定感情を
与えられていません。
具体的に言うと、
親を困らせる(親側の事情、都合で困った)
ような場合に、
「なんて悪い子なの!」とか、
「どこかへ行ってしまいなさい!」
などといった言葉かけがあると、
子どもは、自分がここに「いる」ということ
自体を許されていないと解釈してしまいます。
また、親の期待に添えなかった場合に、
「ダメネェ」とか、
「そんな恥ずかしいことしないで!」
「何やっても、続かないなぁ」
「やっぱり、ダメだったか」
「ヘタクソだなぁ」
などといった言葉かけがあると、
自分の存在自体を恥じるようになります。
いずれの場合でも、子どもは、
親の言葉の方を正しいと信じます。
そして、それは意識下に深く刻印され、
成人してもなお影響を与え続けます。
いつまでもそう思えてならないのです。
客観的な立場の人間から
「なぜそんな風に思うの。そんなことないよ」
と言われても、
「うん、なんとなく」なのです。
こういった傾向にある青年は、
自分を傷つけたり、堕落させるような生き方
を選びます。
自分を大切に扱えないからです。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
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