ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

問題の本質を見極める

2024年01月12日 08:11

ひきこもりや不登校の問題は

どこにあるのでしょう。

こう申しますと

「それは閉じこもっていること、

学校へ行かないことでしょう」

ときまって返ってきます。



そのことが本当に問題なのでしょうか。

本当の問題なのでしょうか。

  


私は、「すでにここでボタンのかけ違いを

してしまっている」といつもお伝えします。

最初のボタンをかけ違うと、あとは総崩れです。

やることなすことが、すべて的外れになって

しまいます。

 

 

部屋から引きずり出そうとするでしょうし、

「出ていけー!」と追い出すか、学校へ

引きずってでも連れていくことになるでしょう。



いずれの手立ても、事態の解決どころか、

より悪化させ、新たな問題を生起させます。

 

 

何が問題かを考えるとき、

ひとつのヒントになるものは、

子どもが学校に戻ったり、外出するように

なったら、わが家の中に何の問題もなくなるか

を考えてみることです。

 

 

わが子のひきこもりや不登校がきっかけで

衝突が増えた夫婦関係。



義母から不登校を非難され、こじれる嫁姑の関係。



家族の間をぎくしゃくさせたわが子にいらだちの

気持ちがつのる自分。

 

 

これらは、すべてわが子のことがきっかけと

なって、あらわとなったものです。

今に始まったことではなく、

これまで封じ込まれていたわが家の問題です。

わが子のことは原因ではなく、

あくまでもきっかけです。

 

 

それから、不登校やひきこもりが始まるのにも

きっかけがあります。

いじめがあったり、何らかの失敗体験があったり。

 

 

なぜわが子がいじめの対象になったのでしょう。

なぜいじめを回避できなかったのでしょう。

なぜ失敗から、ひきこもるという手段しか

選べなかったのでしょう。

なぜ数年間も動かなかったのでしょう。

 

 

学校が悪かったのでしょうか。

ついてなかったのでしょうか。

わが子の心が弱すぎたのでしょうか。

社会が悪いのでしょうか。

病気がさせているのでしょうか。

 

 

問題の本質を見落とさないように

しなければなりません。

わが子の不登校、ひきこもりによって

炙り出される問題こそ、

真の解決が求められる問題なのです。

 

 

問題があることを認めたがらないという

「問題」はありませんか?





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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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