ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

人生脚本

2024年01月10日 08:51

最近は、生まれてくる前の胎児の生理、

心理も分かるようになってきました。

そのことで、人生の始発駅がもっと前に

あるのではという考えも出てきます。




〈バーストラウマ〉の概念です。

1.妊娠期(胎児期) 

2.出産期 

3.乳児期

に受けるトラウマです。



妊娠期は、その妊娠、誕生が周囲から

望まれたものであるかということです。

予定していなかった妊娠、また、性別も

関係してきます。



以前に、女の子なのに男の子の名前で

呼ばれ、男の子のかっこうをさせられていた

ひきこもり女性がいました。

父親から女性としての誕生を受け入れ

られなかったケースです。

性の否定は存在そのものの否定でもあります。



〈自己喪失の病②〉で、

妊娠中(自分が胎児の時)母親のお腹を

父親から蹴られていた青年の話をしました。

このような妊娠期の母親の精神的、肉体的

負担は、当然胎児に直接影響を与えます。

胎盤をアルコールやニコチンが素通りするようにです。



出産期は、自然分娩ではなく、帝王切開

や陣痛促進剤、カンシなどを使用すること

があります。

また、逆子やへその緒が首に巻き付いて

しまう場合があります。

そういった際のダメージです。



そして乳児期

十分なスキンシップがあり、待ち望んで

いた誕生を感じさせる愛情のかけ方を

しているかが人格形成の土台になるのです。




最近は、前世療法というものもありますが、

そういった検証できないあやふやなもので

一喜一憂するよりも、言ってみれば、

妊娠期が前世で、

出産期、乳児期が今世で、

以降が来世と考えればいいでしょう。



つまり、今の状態の理由を前世である

妊娠期に尋ね、来世いい境遇に生まれ

変わるために、今を精一杯、有意義に生きる。

出産期、特に乳児期がそれからを決定する

重要な時期だということです。



乳児期の発達課題である基本的信頼関係

の歪みとその後の人生体験で、私たちの

人生脚本が作られます。




〈人生脚本〉とは、本人が気づかずにもって

いる人生計画人生航路図のようなもの

で、人生のドラマを決定しているものです。

(「無意識の人生計画」エリック・バーン)



私がこれまで関わった不登校、ひきこもりの

青少年たちが聞かせてくれたものは、学校や

職場でのことよりも、低年齢期の家族、親

とのエピソードの方が多いのです。




彼らが抱えているものは、〈自己喪失の病〉

と申しましたが、人生の始発駅で、

「自分は周囲から待ち望まれているのだろうか?」

「ここにいていいのだろうか?」

といった迷いを抱えてしまったようです。



そして、その後に学校や職場生活、家庭生活

の中で、いじめ(疎外体験)や否定、失敗体験

があると、土台に揺らぎがある彼らはもろくも

崩れ去り、人を遠ざけるという脚本を書いて

しまうのです。



あなたの人生脚本は喜劇ですか? 

悲劇ですか?






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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