他人事の親
2025年04月12日 07:09
「適切な援助」と「有害な救済」の
見極めに関して引き続き述べてみましょう。
「適切な援助」とは、
親御さんが自己の責任において
行わなければならない
「ひきこもりの問題」の改善、
解決のために必要なあらゆる取り組み
になります。
それは、わが子がひきこもりから
脱せられるための環境・条件を
つくっていくことです。
時おり、ひきこもっている当事者自身から
SOSが入る場合があります。
「なんとか社会参加をしたいけれども、
力を貸してほしい」と。
ところが、こういった場合、
かえって支援にまで行き着かないケースが
少なくないのです。
なぜだと思いますか?
当事者本人が問い合わせてくる場合というのは、
両親が何らの動きをしていないことが
大半なのです。
どこかへ相談に行くでなし。
相談機関、窓口さえ探そうとしていません。
あらかた、本人を責めるような対応が日常的か、
逆に全く放任といったこともあります。
ですから、いざ本人が動こうとしても、
「本人がさっさと動けばいいだけの話で、
自分たちが何をどうするといったことはしない」
という態度で、結局動かれないのです。
当協会の支援法は、
家族参画型の支援法なだけに、
こういった場合ほとんど支援につながりません。
民間機関なだけに支援には、
相応の経済負担が伴います。
も出来る範囲で行っていますが、
無償であっても、
自分が何かをしなければならないことに
抵抗を感じられる親御さんは、動かれません。
「本人だけを支援してもらえないのか?」
という声もあろうかと思いますが、
もちろん、本人たちへも無償でできる範囲で、
ひきこもりから脱するための一助となる
情報提供、機会の提供は行っています。
しかし、無償で行える範囲には限界があります。
経済力のない本人たちにとって、
経済援助が期待できない状況では、
脱出の道は閉ざされてしまっているも同然と
言えるでしょう。
行政機関の場合、無償でこそありますが、
残念ながらノウハウをもっていません。
経験された方もおられることでしょう。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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