ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

ご都合主義の手助け?

2025年02月12日 07:38

随分昔になりますが、精神保健福祉行政主催

の家族会で、民間の親の会のお世話役の方

の話を聴く機会がありました。


 

 

この親の会は、全国組織の親の会傘下の

地元の会ですが、実は私も存じ上げている

方です。

当時もう十数年も親の会に尽力されている方

で、確かご子息が20年近くのひきこもりの

当事者でもある方です。


 

 

「ひきこもりの本人を理解する」といった

テーマで、お話しをされておられたのですが、

この中で思わず耳を疑う話があったのです。


 

 

それは、先ず前提に

「無理に親と離れて暮らす必要はない。

一緒にいたっていいじゃないか」

という考えがあり、だったら、

外へ出られなければ家で出来ることを

させようということで、

介護の勉強をさせて

自分たち親の老後の世話をさせる

と言うのです。

 


 

皆さんは、どう思われるでしょうか?

以前ブログで、介護による長期化の事例を

お話ししたことがあります。

https://www.interbrain.co.jp/blog/former/entry/post-147/


 

 

この方は、ひきこもりを精神障害、

発達障害というとらえ方で見ておられますので、

ひきこもりの背景に親子間の確執、葛藤が

あることをほとんど度外視しておられました。




ですから、外に出なくて済むのであればと、

子どもたちも喜んで親の介護をされると

信じておられるようなのです。


 

 

しかし、社会的ひきこもりの多くは、

アタッチメント・トラウマ(絆の病)による

帰巣行動ですから、この方の考えは、

現実的ではないのです。


 

 

介護の世界は大変な世界です。

私の娘夫婦も介護職をしておりますし、

私の父も亡くなる前に痴呆がありましたので、

母の献身的な介護の状況を見ています。




仲のいい親子や夫婦の間でも介護の疲れから、

傷ましい事件もあっているぐらい

大変な仕事なのです。


 

 

それを葛藤がある親子関係の中で、

子どもが好んで老いたる親の面倒を看ると

本気でお思いなのでしょうか?


 

 

これまで、親の葬儀にも参列しない事例も

ありました。

生活をみてあげていれば、恩返しがある

というわけでもないのです。


 

 

「本人を理解する」どころか、

このような誤った事実認識をされていれば、

さらに長期化や深刻な家庭が増えていく

ことになります。


(続く)






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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