人間尊重の心理
2024年12月25日 07:20
自己実現者が、主体的な信頼を
相手に向けられるのは、
高い自尊心、自己信頼感を
そなえているからです。
その健全な自己愛は、
人間愛のあらわれであり、
人間尊重の精神が土台にあります。
マズローは、自己実現者は、
民主的な性格構造をもっているとして、
その行動特徴を
「階級、教育、職業、政治的信条、民族、
出身地、皮膚の色などによって
人を差別することがなく、
誰とでも友好的になることができる」
と述べています。
表面的な社会的評価を超えて、
共通してある本質の人間性を問うのです。
行為、行動は、場合によっては非難される
ことはあっても、
人格そのものは否定されるべきものではない
という立場に立っています。
また、
「何か自分の知らないことを教えてくれ、
自分のもたない技能をもつ人々に、
見せかけ無しに率直な尊敬と謙虚さを示す
ことができる」
という特徴も述べています。
地位や肩書きに関係なく、
自分が成長できるために人から学ぶ謙虚さ
や素直さをそなえているのです。
不登校、ひきこもりの青少年たちには、
特有の傲慢さが見え、
素直さや正直さを欠き、
周囲の家族でも辟易することが
少なくありませんが、
これらも健全な自己愛、自己肯定感が
育っていないからです。
「鶏が先か、卵が先か」ではないですが、
過去のトラウマがあったから、
人を信頼できないのか、
そもそも人を信頼できないところがあったから、
トラウマを抱えることになったのか。
その両方があろうかとは思います。
いずれであっても、
主体的に他者を信頼できる生き方が
できるようになってほしいと願います。
マズローの人間尊重の心理学から連続して
考察して参りました。
子どもたちが見い出せぬ、自己の理想像の
ヒントにしてもらいたいと思います。
是非さかのぼって『人間尊重の心理学』から
読み返して頂けたらと思います。
何らの具体像をイメージできない子どもたち
にとっては、方向性が提示できたものと
思います。
先ず、社会の大人たちが手本となって
いかなければなりません。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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