ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

周囲との関係への依存

2024年12月10日 20:45

ひきこもり者たちは、元々が自分の存在に

確信を得られずに育っています。




ありのままの自分を

承認されることが少なかった彼らは、

自己の内部に自分を評価する基準を持ちえず、

自律的な行動が取れなくなって

しまっています。

 


 

そのため他者評価に過剰に依存し、

周囲から承認されているかどうかが、

自己存在価値の自覚の唯一の手がかり

となっています。


 

 

ですから、他者との衝突を極力避けるために、

自分を主張しようとしません。

何らかの意思表示をし、

それが他者に受け入れられないのが

怖いからです。

 


 

また、自己主張ができないでいるのは、

そもそも自分の判断、決定に自信がない

といった理由もあります。


 

 

先に述べたように、

自分の内部に判断基準を持ちあわせて

いないために、

主張する内容が適切であるのかの判断にも迷い、

また、相手から拒否された場合に、

自分を支えきれないのです。


 

 

彼らは、独自な存在である“個”としての自分

に確信をもてないので、

周囲との関係性によりすがろうとします。




そうすると、常に他者の目(評価)に過剰になり

「嫌われていないだろうか」

「変に思われていないだろうか」

「笑われていないだろうか」

というように、

絶えず怯え、周囲とは異なる自分なりの意見も

出さなくなります。

好まぬ要求がきても、「NO」も言えないのです。






*********************************************

家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

*********************************************