目的・目標・手段の区別
2024年12月05日 07:08
当事者である子ども達自身も、
手段と目的を混同し、
不登校やひきこもりが継続されるにしたがい、
そもそもの目的が見えなくなって
しまっています。
怯えや苦悩は、解消されないまま、
いやむしろ強められながらも、
どうしていいかが分からず、
長期化していきます。
退避、回避が何よりも優先され、
それに終始してしまう生活を繰り返します。
マズローは、
自己実現をとげた人の特徴として
次のものを挙げています。
「本質的なものを皮相的なるものと区別できる」
「現実的なものと非現実的なもの、真実と虚偽、
必要不可欠なものと、なくてもすむもの
ないし消耗されるもの、
永久的恒常的なものと一時的なもの、
不変なものと変化が可能なものを
識別する基準を与えることができる」
こういったことから、
自己防衛だけにとどまり、
自己欺瞞に陥ることが少ないのです。
問題解決にあたっては、
常に中心・本質を見極めていく習慣が大切です。
「何のためか」という目的を明確にし、
具体的に「何を、どこまで達成するか」
という目標を定め、
そのための手段方法を選択する。
特に手段方法は、複数用意しておかないと、
ひとつきりでは、それがうまくいかなかった
時に、当初の目的まで断念してしまう
ということになります。
不登校、ひきこもりという手段は、
それ以外の選択肢を考えきれなかった
という意味で、
一時的な、その場しのぎ的な対応策
としか言えません。
棚上げされた問題、欲求は、意識化に沈み、
行動の反復を招きます。
自分でもなぜそうするのかが、
分からないまま自己破壊的な行為、行動を
繰り返す(反復強迫)のです。
その場しのぎの対応策が長期化すれば、
問題はより深刻化し、その代償は、
ぬぐい難いものになるのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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