ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

苦悩の源泉

2024年12月01日 07:11

人のとる行動には、動機があります。

つまり、目的があるということです。

 

 


「何かのため」に、他でもないその行動をとります。


 

 

では、不登校やひきこもりという行動の目的は

何でしょうか?

多くは、退避回避です。

 

 


何を避けるためかは、人によって違いますが、

とりあえずの防衛措置です。

ですから、不登校、ひきこもり自体は、

そのためのひとつの手段であって、

それ自体が目的ではありません。

 


 

ここのところを勘違いしないように

しませんと、

なぜ交友関係も途絶え、進学にも響く、

また、何の充実感や楽しみも

見いだせないようなリスクを抱えることを

平気でやってしまうのだろうと、

その行動を理解できぬまま、

誤った対応をしてしまうことになります。

 

 


大切なことは、

手段は目的をはたすための方法論であって、

その手段、方法が、

目指す目的をはたすに適切でない場合は、

速やかに他の手段に切り替えるということです。

 

 


ところが、手段が目的化してしまうと、

その手段がどれだけ役に立たないもので

あっても、決して手放せなくなるのです。

この『手段の目的化』が、

あらゆる苦悩の源泉であるのです。


(続く)






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

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