主体性とは?
2024年11月29日 07:10
それでは次に、
主体性に関して述べてみましょう。
「主体的に生きよう。行動しよう」
というような表現がされることがありますが、
“主体的に”というのは、
具体的にどのような状態でしょうか。
主体性を考える時というのは、
必ず自分以外の他との関わりあいの中での
ことですから、「他」というものを
人を含めて「環境」と捉えてみると
分かりやすくなりますので、
環境との関係性から主体性を定義しますと、
1.環境に振り回されず、流されず、
支配されないこと。
2.環境に対して常に働きかけ、
創り変えていくこと。
と定義できます。
マズローは、
自己実現しつつある人は、
自律的で環境から独立していて、
次のような行動特徴をもたらすと
述べています。
第一に、厳しい逆境や欲求不満に対しても、
これに耐えることのできる能力をもっている。
第二に、名声、名誉、権威、地位など
といった社会的評価に依存しない。
第三に、建設的な社会批判の態度を
持っている。
環境に対して、主体的に創造されるべき
対象と認識している。
いかがでしょうか。
不登校、ひきこもりの青少年に限らず、
皆さんも主体性を、かねてから
発揮できておられるでしょうか?
前にも述べましたように、
内的規範、指標をもてている場合は、
社会的評価などの外的評価に
依存することはなくなります。
日本特有の「世間体」も外的評価です。
自発性や主体性に欠けた状態では、
常に被害者意識に支配され、責任転嫁し、
周囲に依存的になるばかりではなく、
非難や愚痴が多くなります。
これらのことが、ストレス(逆境)に対しての
脆弱性も招き、止まるという行動を
選択するのです。
不登校、ひきこもりを解決するための
取り組みにも積極的になれず、
不安や痛みからの回避だけに
終始してしまうのです。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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