ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

個性を活かす

2024年11月21日 07:00

長所、短所ということを少し考えてみましょう。

そもそも、人のもつ独自性を

長所、短所といった見方で受け止める、

そこに問題があるように思われます。

 


 

私たち誰もがもっているものは、“個性”です。

“個”としての性質、特質です。

他でもない、「自分」という存在を

他者と区別できるそれぞれの独自性です。

自分ならではのものです。

自己存在の価値を示すものです。

 

 


長所、短所という見方は、

個性がうまく、より良く活用された場合が

長所と映り、自他の成長、発展のために

不適切に使用された場合が、短所

捉えられてしまっているに過ぎません。

要は、使われ方の問題であって、

個性そのものにいい、悪いはありません。


 

 

長所はまだしも、短所と見てしまった個性

の一部は、否定され、

切り捨てられようとします。

そうなれば、自分でなくなってしまいます。

 


 

言ってみれば、長所、短所は、

葉っぱの表と裏で、

表(片面)だけの葉っぱが存在しない

ように、裏(短所)を否認すれば、

自分でいられなくなるのです。


 

 

例えば、

臆病で心配性が短所の青年がいたとします。

こういった場合、大体何事にも慎重で、

行動力に欠けます。




「臆病だなぁ、きみは」

なんて周りから言われ、

きっとコンプレックス(劣等感)として

抱えてしまっているでしょう。

この青年に「大胆になれ」なんて言っても、

無理な話で、ひたすら臆病者の自分を否定し、

隠そうとするでしょう。

 


 

心配性であれば、それを活かし、

危機管理の手法を身につければいいんです。

健康、経済、人脈などのそれぞれの分野の

危機対策に心配性が威力を発揮します。

 

 


私は、20代に会計事務所に勤務して

いましたが、企業の利益を考える際に、

売上を増加させるアイデアを思いつく

タイプと、経費の削減、節税策に

気がまわるタイプとがあります。




どちらも、収益がアップすることに

変わりは無く、いいも悪いもありません。

どちらの視点(ブレーン)も必要なのです。

要は、それぞれの特質、個性を

活かせばいいんです。

“活用”の世界です。

 


 

先の青年が、食習慣、定期健診、保険、

蓄財の管理、弁護士や医師などの専門家、

プライベートの理解者、協力者などとの

人脈作りなどをかねてから行っていれば、

危機管理のスペシャリストになれます(笑)。

心配性が短所と言えるでしょうか?


(続く)




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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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