ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

「素因」が招くもの①

2024年10月10日 06:42

「素因」というのは、もって生まれた気質、

性分といったものです。

天分とも言えましょうか。

 


 

兄弟を比較してみても分かると思いますが、

同じDNAを継承していても

ものの考え方や感じ方、行動特性が

それぞれ違います。

これらが素因です。


 

 

この素因によって、何をより好むか、

その反対に何に違和感や嫌悪感を

感じるのかが違ってまいります。




ストレスや傷つきは、

好むものを得られなかった場合や、

抵抗を感じる関わり方や環境を

与えしまった場合に起こります。


 

 

褒めて育てるにしても、

その子の何を褒めた方がよいのかが、

素因によって違うのです。




例えば、人としての存在感や人間性を

褒めた方が元気になる子がいたり、

出した結果、成果を讃えるとはりきる子

がいたり、感性や着眼点を評価してあげると

満足できる子がいます。


 

 

また、悩んでも誰にも相談しない子もいれば、

人から指図されることを極端に嫌う子もいれば、

依存心が強く、自分で責任を負うことをため

らう子もいます。

 


 

意思決定の判断基準をどこに置くかも

様ざまです。




自分の欲求より相手(親など)の欲求を

優先させるタイプもあれば、

道徳観念が過度に先行しているタイプ、

自分ありきというタイプもあります。




それらの違いにより、

トラウマとして抱える対象、状況が

それぞれ違ってくるのです。

 


 

ですから、一概にスパルタは良くないとか、

過保護はよくないとも言い切れません。

あくまでも「その子にとっては」という

観点が大切です。


(続く)



 

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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

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