無償の愛情の実践
2024年08月20日 07:09
不登校、ひきこもり問題は、
どうしても問題の当事者が子ども自身と
なってしまいがちです。
それが誤りであることは、これまでも
お伝えしてきています。
問題の当事者をわが子と見てしまっている
ために、どうしても、
わが子にどう促せばよいのか、
直接的にどう関わっていけばよいのかに
意識が集中してしまいがちです。
というよりもそれしか考えていません。
私共支援者に対して期待しているのも、
その方法を教えてほしい。
もっと言うと代わりにやってほしい
ということです。
無理も無いことですが、この考えでは
ほどなく頓挫してしまいます。
長期戦で、モチベーションを維持していく
ためには、
むしろ間接的なアプローチがとても重要に
なってくると知ってください。
では、間接的なアプローチというのは何か?
それは姿勢・態度です。
わが子の不登校、ひきこもりに対して
どういう姿勢・態度で臨むべきか
ということです。
人間関係そのものがそうなのですが、
特に親子関係というものは、
互いが映し鏡、合せ鏡です。
親が取っている態度、行動通りに
子どももその行動をとっています。
親が変化を拒めば、子どもも変化を
起こしません。
親が子どもに背を向けていれば、
子どももまた親に背を向けます。
前々回(8月11日)で述べた“条件付きの愛情”
の相対にあるのは、無償の愛情です。
見返りを期待しない純粋な思いやりです。
無償の愛情を実践できるようにしていく
ためには、本人の伺い知れないところで、
わが子を思いやる行為を実践していけば
いいんです。
自分がしてあげたことを相手が知らなければ、
相手から「ありがとう」という
言葉が無くても、腹もたちません。
自分がしてあげたことを知らせてしまうから、
もし感謝されなかっとしたら
気持ちが穏やかになれないのです。
そういう意味で、直接的アプローチは、
つい見返り(変化)を期待してしまい、
それが無ければ穏やかではいられません。
間接的アプローチの場合、直接わが子に
何かをするというわけではありませんので、
子どもは何も知りえません。
だから、こちらも変に期待をせず、
穏やかでいられるんです。
では、具体的に何をしていくか、
その姿勢・態度をお話ししまょう。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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