変化無くして改善なし
2024年07月25日 19:06
『機能不全家族』という概念があります。
どういった家族と定義されているかというと、
「家族機能が適切にはたらかず、
問題解決能力が低いので、家族の発達的、
状況的危機に際して、的確な対応が
できない家族」(家族心理学事典)
とあります。
この説明の中で、“問題解決能力が低い”
ということを少し考えてみましょう。
わが家に不登校やひきこもりといった
“問題”が生じたとき、先ずどう解決するか
の前に、どう対処するのかを考える必要が
あります。
1.問題に向き合い解決のための取り組み
を実行していく
2.問題から目をそらし、現実から逃げる
3.フリーズして、思考を止める
大きく分けてこの三つのパターンがあります。
『機能不全家族』では、2か3の対処法が
取られています。
そもそも問題とは、そのままには
しておけない状態を指します。
そのままでは、不快や苦痛や不都合を
抱えたままになるからです。
そのままにはしておけないということは、
変化を起こさなければならないという
ことです。
ところが、機能不全家族では、
この変化に抵抗を示します。
ジェームズ・アレンの言葉に次のような
ものがあります。
『人間は、自分の置かれた状況を、
より良くしたいと望むが、
自分自身をより良くしようとはしない。
そのため、彼らは、
一生古い自分に束縛されたままである』
不登校やひきこもりにあるわが子に対して、
変化を求めながらも、自分たちが全く
変わろうとしない親御さんも少なく
ありません。
「なぜ、変わらないんだ」と憤りを感じ
ながら嘆いている親御さんほど、
自身が全く何も変わろうとしていない
ことに気づいていないのです。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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