人間関係への依存
2024年07月06日 07:00
身近な関係への強迫的依存が
親への依存です。
親への愛着欲求、承認欲求は、
他者の比ではありません。
それは、まさに“渇望”と表現できる
でしょう。
仏教では、煩悩を生み出す源泉を
“渇愛”(タンハー)と呼びます。
“渇望”は、それと等しく貪りを招きます。
あらゆる手立てを使い、
見返りを貪り尽くします。
愛されているという実感を貪るのです。
幼子にでもかえったかのように、
世話をやかせることで、
枯れない愛情にくるまれようとします。
他者との関係をもてない以上、
親子の関係性にしがみつくしかありません。
依りかかり、すがりつくことで、
ようやく自己の生存を確認できるのです。
親子の関係性は最後の砦です。
この親の子であるという立場、役割、
存在意義は唯一失わずに済むからです。
その立場しか自分を証明できる根拠が
見つからないのです。
しかし、貪りは、充足されることが
かなわないので、常に怒りを生じ、
良識を失っていきます。
これが家庭内暴力であり、また、
徹底的に自己の尊厳性を破壊し、貶め、
保護、養育されるべき存在という役割
の中で、見捨てられる恐怖を抱きながら、
砂漠化した家庭でオアシスの幻影に
惑わされ、現実を見れなくなって
しまっていく。
健全な自己愛を与えられなかった
子どもたちは、愛情の渇きに身悶え
しながら、自身を支えられる依る辺を
探し求めていくのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
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