ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

説得力のない知識

2024年06月10日 07:00

今は、インターネットであゆる情報、

知識が容易に手に入る時代です。

長年ひきこもっている青年たちの中

にも、インターネットから外の情報

を仕入れている者も少なくありません。

 



しかし、ここでもある問題があります。

メディアリテラシー(批判的分析)

いったものが、身についておらず、

匿名性の高い掲示板や劣悪な情報サイト

からの誤った情報、知識を無批判に

鵜呑みにしてしまっていることが

多いようです。


 


以前に、数百頁に及ぶメールのやり取り

をした青年がいましたが、

そのサイト情報を根拠にした

経験の裏打ちのない曲解(笑)ぶりに、

辟易したこともありました。


 


税金や年金を払ったこともない

(未就労で)者が、税金、年金問題を

声高に評論したり、就職していく妹に

バイトの経験すらない30代後半の兄が、

「社会人は甘くないんだぞ」と

諭していたこともありました。


 


如何でしょうか?

不登校、ひきこもりの長期化は、

こういったように日々失っていくもの

が多く、その代償は決して小さくなく、

軽んじられないのです。



もちろん、薬を飲んで治すといった

ものではなく、生き方、生活態度、

物事の受け止め方、考え方、

行動パターンなど、全てにわたって、

偏り、硬直化、固定化している部分を

直していくのです。

 



わが子の不登校、ひきこもりが通常化

してしまうと、

家族もそれが普通(あたりまえ)となり、

長期化に拍車をかけます。


 


本人の“やる気”に依存した見守り対策

では、失われていくもののために、

日毎に社会適応力を欠いていってしまう

ことを決して忘れないでいてほしいのです。






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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