機会の喪失
2024年06月08日 07:16
人は様ざまな経験、体験を通して、
多くのものを学んでいきます。
学ぶ姿勢が失われていくことは前に
お話ししましたが、学びを得られる
そもそもの経験、体験の機会が
失われるのです。
機会の喪失は、好機(チャンス)の喪失
です。
あらゆるチャンスを逃してしまいます。
様ざまな情報や支援は、多くが人との
縁によって運ばれてきます。
縁や機会の喪失が与える甚大な影響は、
計り知れないものがあります。
創造力は、体験×意欲と言われます。
人生創造力、生きがいの創造ができな
ければ、ひきこもりは終わることが
ないでしょう。
当協会の支援活動では、青年たちの
トラウマなどの苦悩の原因を
カウンセリングで探り、本人の目標に
そってコンサルテーションを交え
ながら、コーチングとティーチング、
そしてトレーニングで可能性を引き
出していきます。
経験、体験の絶対値が明らかに少なく、
思考、行動の選択肢の領域が狭い
彼らにとっては欠かせないこと
なのです。
その中で強く感じることが、
ひきこもりの長期化は、学習力の低下
を招くということです。
知識の統合ができにくくなるのです。
知識の統合のためには、思索が必要です。
しかし、ひきこもりが続くほど
思考停止状態になります。
現実を直視し、考えると辛くなる
からです。
できるだけ目をそらし、現実から逃避
しようとします。
新たに得た知識をこれまでの経験、
体験とすり合わせ、思索していくこと
が身に備えていくことにつながる
のですが、その体験が制限され、
考えることをしなくなれば、
学びから得たものを自身の生き方に
活用できなくなるのです。
頭では分かっていたとしても、
心が拒否し、手足の行動につながら
ないのです。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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