ひきこもりで失われるもの
2024年06月04日 07:14
不登校、ひきこもりの青年たちに欠落
してしまっているものについて述べて
みましょう。
もちろん、個人差がありますので
すべての青年たちが皆そうだという
わけではありません。
そういうつもりで読み進めてください。
青年たちに必要な訓練には、学習が
伴います。
しかし、この学習そのものを避けて
しまうところが欠落してしまってい
るひとつなのです。
現実直視を避ける「否認」により、
素直さや正直さ、誠実さといったもの
が奪われ、また感情鈍磨により、
欲求そのものが抑えこまれてしまいます。
何事に対しても意欲は失われ、学び
成長していこうという姿勢が損なわれて
しまうのです。
このことは、本質的に問題の解決を
妨げます。
何事も解決にあたっては、「学び」は
必須条件だからです。
基本的なものとして、
他者との関わりを逸するために
○コミュニケーション・スキル
○アサーション・スキル
○ソーシャル・スキル
は明らかに欠落してしまいます。
『コミュニケーション・スキル』は、
情報の交換と情感の交流です。
『アサーション・スキル』は、
自己主張。
『ソーシャル・スキル』は、
対人関係を円滑にしていくためのスキル
です。
これらは、もともとがあまり充分で
なかったがために、ひきこもりを
招いたとも言えます。
それがひきこもりが継続することで
さらに失われてしまいやすいという
ことです。
ひきこもりの長期化が加速している
背景には、日を追うごとに失ってしまう
ものがあるという認識に、当事者本人も
家族も気がつけていないといったことが
あります。
「どうせひきこもっているんだから、
半年も1年もそう変わりはなかろう。
しばらく様子を見てみます」
と、それから数年も経ってから
「なんとかできませんでしょうか?」
と再訪される親御さんもおられます。
なぜ最初に相談に来られた時に
すぐに動かないのだろうとただただ
悲しくなるばかりです。
数年前だったら出来ていたことが
出来なくなってしまっているのに。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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