自力回復はありえるか?
2024年05月31日 07:12
相談業務の中で、時おり、
ひきこもりから自力回復した青年が
尋ねてくる場合があります。
「元ひきこもりだったんですが・・・」
と前置きをつけて話始められます。
どういったことで来られるのかと言うと、
「仕事にこそ就いたんですが、
なかなか続かなくて」
「職場で浮いてしまうんです」
「仕事を覚えられなくて失敗ばかり
しています」
「つきあっている人がいるんですが、
結婚が怖くて」
などといった訴えです。
自力回復というのは、
なんらの専門家の支援を受けずに、
なんらかのきっかけ、気持ちの変化で、
なんとか社会参加した場合を指します。
例えば、身内の理解者の自営する仕事
をあてがわれたとか、
年齢的に危機感を感じて焦燥感から
仕事に就いたとか、
親との確執から逃げるように社会へ
入っていったなどです。
いわば強引に社会参加したような
ケースです。
また、ひきこもりの経験者で、
かつて不登校を経験てしいる青年たち
も少なくありません。
こういった青年たちの場合は、
一旦学校に戻ってしまっているのです。
戻ってしまっているというのは、
不登校になった根本的な原因は、
なんら解決されないまま、周囲に促され、
また、進学の不安や、親などへの気がね
から、これまた強引に戻ってしまって
いるのです。
そのことで、周囲は
「やれやれよかった」とあたかも
問題がすっかり解決したと思い込んで
しまっています。
ですが、実際は問題が解決されない
ままだったがために、
その後ひきこもりという形で、
それが露呈してきたのです。
先の自力回復のひきこもりのケースも、
社会参加こそなされていますが、
解決がなされていないために
上記のような訴えが出てくるのです。
(続く)
*********************************************
家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
*********************************************