価値観の見直し
2024年05月23日 07:27
親が変わるためには、先ず
価値観の見直しが必要です。
価値観をそのままに、
子どもへの関わり方だけを
何か変えようとしても
変わるものではありません。
価値観は、あらゆる思考・感情・行動
の前提となります。
生き方の姿勢・態度を決定づけます。
何かを優先させ、何かを後回しにする
際の基準となります。
わが子の“成長”よりも自分を
優先させていなかったでしょうか?
「この子のため」が本当に
この子のためだっでしょうか?
子どもは、親の期待に応えるために
生まれてきたわけではありません。
これまで後回しにしてきたものの中に、
わが子のために本当は
最優先で考えなければならいことが
あったはずです。
わが子の何を大切にしなければ
ならないかを考えてみてください。
植物の成長をより良くしていくため
には剪定をしていきますが、
何事も確たる目的をはたすためには、
制約や犠牲、苦痛は必要なのです。
「わが子のいやがる顔を見たくない」
とばかりに、一切の負担を子どもに
与えたがらない親御さんもおられます。
そのことで、ひきこもりが長期化し、
自立をさらに遅らせる結果になる
ことが分かっていてもです。
めんどうを見ていくことを贖罪と
考えておられるのです。
生活をしていくということは、
空腹を満たして、生きながらえていく
ことではありません。
生活するとは、
「生命を活かしていく」
「活き活きと生きる」
ということではないでしょうか。
個性を磨き、命をはたらかせ、
役立たせていくことです。
私たちの行動の原動力は、
意味と利益です。
どんな行動でも、本人にとっては
何らかの利益があるものです。
それがたとえ、ひきこもりのような
客観的に見て、決して好ましくない
行動であっても、本人なりの意味が
あります。
「関心をひきたい」
「同情されたい」
「責任を取りたくない」
「現実を見たくない」
など、本人にとってのその場の利益
にはなっているのです。
もちろん、人生全体の利益には
なっていないのですが、
そのことには気づけていません。
これは家族も同じで、
家庭内の「現実の否認」という利益は、
家族全体の調和を乱し、
家族それぞれの人生を見失うという
不利益を招くのです。
「現実の否認」は思考停止を招き、
それが癖となると、
常に同じ過ちを繰り返します。
終止符を打つためには、
気づきと学びが必要です。
現状を受けいれるためには、目を
そらさずに気づきの数を増やしていく。
ひきこもりという現象を理解していく
ためには、学び、わが子の痛みに
寄り添う。
そして、わが子の生まれてきた意味を
大切に育てていきましょう。
最後にもう一つジェームズ・アレンの
言葉を紹介します。
『人生の中には、偶然という要素は
まったく存在しない。
人は、どんなときにも、
自分が学び成長を遂げるために
最適の場所にいる』
*********************************************
家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
*********************************************