ストレスとトラウマ化
2024年04月02日 07:33
「ひきこもり(不登校)は治りますでしょうか?」
「やる気の出る薬をもらった人もいるそうですが」
こんな奇妙な質問がかねてからよくあります。
ひきこもりが治る薬などというものが
この世にあれば、私は大量に仕入れ、
汗もかかずに解決ができるのであれば、
ネット販売でもしていることでしょう。
もとより私は医者でもありませんから
処方などできませんが。
いまだに学校に行けないでいたり、
ひきこもっているというだけで病人扱いされて
しまうことが多いようですが、
かねてより、薬などの服用もなく回復していく
青年たちを見ている私にとっては、
はなはだ疑念を抱かずにはおられません。
確かに彼らは、精神的に極めて不健康な
状態にあるのは事実です。
精神分析学のフロイトは、
「健康な人間にできることは、愛することと
働くこと」
と喝破しました。
そういう意味では、愛することも働くことも
できていない青少年たちは、
決して健康ではありません。
健康ではない。だから病気でしょうか?
タバコを吸う方は、とても不健康ですが
病気ですか?
青少年たちが愛することも働くことも
できなくなってしまっているのは、
トラウマと過度なストレスです。
ストレスというものは、出来事が本人に
与える意味です。
D.フリードマン博士は、
「ストレスの引き金を引くのは、危険の認知
であって、出来事それ自体ではない。
この認知は、その人の気質と経験によって
異なる」
と述べています。
これを比喩的によく表現しているものに
次のようなものがあります。
「潰瘍は、人が何を食べたかによってではなく、
何が人を食べたかによって起こる」
つまり、ストレス要因としての出来事そのもの
が人にストレスを与えるわけではなく、
その出来事をどう解釈したかで、ストレスに
なりうるのです。
これは、トラウマにも当てはまります。
トラウマとして残っているものは、
自分の中で、その体験をトラウマ化している
わけです。
同じ体験をした者でも、それをトラウマ化
していない者は、トラウマになっていません。
同じ両親に育てられても、親の関わられ方を
ストレス、トラウマにしている子どもと
そうでない子どもがいるのです。
ですから、当然親の方は、自分たちの
子どもへの関わり方が、精神的ダメージを
与えたか否かには、ほとんど気づけていない
のです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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