家族神話と家神信仰
2024年03月23日 07:40
不登校やひきこもりの青少年たちの
支援目的は、治療ではありません。
問題解決です。
“治す”のではなく“直す”のです。
だから背景を知ることが必須要件なのです。
彼らは、健全な個性の成長を促す環境
としては、安全とは言い難い環境の中で、
自分を守ることを最優先の課題として
きました。
そのため、過度に適応する術を覚え、
感情を押し込めたり、見ていない、
聞いていないフリをしたり、
また考えなくもなります。
実年齢にそぐわない大人びた性格になる子
もいます。
甘えることをゆるされなかったからです。
また、頼られることで、求められる、愛されて
いるという実感を得たかったからです。
認められたいという感情が過度になれば、
完璧主義になったり、自我が肥大し、
「俺は他とは違う」といった根拠のない
プライドから不遜な態度を周囲に対して
とってしまったりがあります。
自分が「できる人間」と思い込まない限り、
認めてもらえないと信じ込んでいるからです。
それがかえって自分に挫折感を与えている
ということに気づけずにもいます。
家族療法の世界では、「家族神話」という
用語があります。
簡単に言うと、
「わが家の常識、社会の非常識」です。
家族の中でしか通用しない偏った認識で、
家族の精神性に強い縛りを与えている
ものです。
それはあたかも先祖代々伝わる氏神ならぬ、
家神(いえがみ)信仰のようなもので、
受け継がれてきた親から与えられた
誤った信念がドグマ(教義)です。
そして子どもらは、自己に取り込まれた親
インナーペアレントと置き去りにされてきた
幼子の自己インナーチャイルドという
三人の亡霊に取り憑かれ、思いのままに
生きていくことを妨げられてしまうのです。
人間関係の不和や疎外体験をきっかけに
不登校、ひきこもりになった青年たちは、
過去に自分の存在が無価値であると
思い知らされるような体験を家庭内で
していることが多いようです。
自分を徹底的に否定し、ゴキブリと変わらぬ
と表現した少年もいました。
挫折体験から身を潜めてしまう青年らは、
失敗によって、自分が周囲から必要と
されなくなる、見捨てられるとの不安を
抱かされるような体験をやはり家庭内で
していることが多いのです。
先に述べたように、不登校、ひきこもりは、
“治す”のではなく“直す”のです。
それは、抑えこみ、隠してきた自身の感情、
欲求に正直に、素直になるということであり、
ドグマにより偏り、歪んだ認識を直すこと
でもあり、生き方そのものをやり直すこと
であるのです。
生きていく上での価値観の見直しでも
あるのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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