ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

置いてきた問題

2025年12月18日 07:02

前回あげた見たくないものとは?

何を知りたくないのかを

自身で冷静に振り返ってみてください。




そこに、実は、

わが子が動けなくなってしまっている

原因の一端が隠されています。



「問題」を定義するとすれば、

「そのままにはしておけないこと」

と言えるでしょう。

いくつもの「問題」が

複合的に重なり合って生じる現象が

「ひきこもり」です。

ですから、

これまでそのままにしてきたもの

思い起こしてみるといいのです。



「しょうがないし」とか

「めんどくさいし」とか

「いやな思いはしたくないし」

と思って、そのままにしてきたもの。




本音では改善を望んでいながら、

諸事情でそのままにしてきたものが

ありませんか?

きっとあるはずです。



例えば、

ゲームを短時間でなかなか止められない

子どもがいたとします。

これは、先ず買い与える時に、

時間のルールを決めないまま

好きにさせたからです。




途中でダメ出しをしたからといって、

習慣になってしまったものは、

そうそう止まりません。




そもそも何のルールも

与えられていませんから、

子どもからすれば、自由にやって

いいはずだとなっています。




また、「言っても聞かない」と

よく聞きますが、

子どもが聞かないままにしてしまって

いたからです。

いずれも、

そのままにしていた結果です。



「後でね」

「終わってからね」

「その内ね」

といった言葉で、そのままに

していたことがありませんか?




後回しにされた上に、

結局子どもからの要求への答えを

明示しないままにしていたことの中に、

その子にとって、

後回しにはしてはいけないもの

あったのです。




このように、

そのままにしていたことと言うのは、

親側の都合を優先させたものが

ほとんどと言えます。



ここで重要なことは、

「その子にとって」という部分です。




ともすると、

子育て論が論じられる時に、

一般論的な内容が議論されます。




虐待といった極端なケースが無い限り、

多くの親御さんたちは、

一生懸命育ててきたという

思いがあります。

中には、

虐待を躾と勘違いしているような

場合もありはしますが。




一生懸命やってきたことは、

間違いなくやってきたと

思われがちです。

しかし、

一生懸命と適切かどうかは別です。



スパルタがいい。

厳しすぎるのはよくない。

と一般論的には、様々言われますが、

要は、

「その子にとっては」という視点が

大切なのです。

つまり、素因(生来の性格、気質等)

適切な関わり方が必要だと

いうことです。



本人の問題だという考えでは、

いつも申し上げているように

長期化するだけですが、

子育てがどうだこうだと言うだけでは、

これまた、親をもひきこもらせて

しまいかねません。


(続く)




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