ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

約束事

2025年12月07日 06:50

自分を信頼できるようになるためには、

何が必要かを考えるとき、それは、

他者を信頼するのと同じですから、

信頼できる相手とはどんな人かを

考えてみるといいのです。




一番は、約束を守る

ということではないでしょうか。

裏切らないということですね。




以前、「世の中で一番信用ならん人は誰?」

といった私からの質問に対して、

しばらく考えた後に「自分ですね」

と答えた青年がいました。




その理由を問うと、

「自分で言うのもなんですが、

口で言ったことをやったためしが

ないんです」と答えました。




口ばかりで実行に移すことが少なく、

実行しても継続できなかったこと

ばかりだと言うのです。

自分自身にあきれていました。




確かに、人との約束を

平気で破るような人は、

周りからの信頼を得られません。

さすがに、人との約束は守っても、

自分との約束は簡単に破る傾向が強い

青年たちは、少なくないようです。

これはどういうことでしょう。




約束は、「約束をした」という

認識がなければ、

「守る」といった意識も起こりません。




例えば、

子どもと遊ぶ約束や話を聞く約束を

していながら、

すっかり忘れてしまっていて、

子どもに不信感を与えてしまっている

親御さんは、

そもそも「約束をした」という

自覚がない場合が多いようです。




子どもとのやり取りの中で、

「はい、はい」と

空返事をしているのです。

でも、子どもの方は

約束したと認識しています。




こういったことが度重なれば、

子どもからの信頼は確実に失われます。

親子間とはいえ、信頼関係には、

それだけの根拠が必要です。

「血を分けた」という血縁だけでは

根拠になり得ません。




「子どもは親を信用しているはずだ」

というのは幻想ですし、

親の傲慢さです。




わが子が不登校やひきこもりになった時、

責めずに、寄り添ってあげられましたか?

信じてあげられましたか?




信頼関係を築きあげるためには、

そのための努力といった根拠が

必要なのです。

親子であるという事実だけでは

無理なのです。


(続く)






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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