謝る意義
2025年11月13日 07:21
子どもの発達に対して、
親が与えた影響が小さくないことは、
理解できることだと思います。
だからこそとも言えますが、
自分が関わっているであろう「原因」
に、親は触れたくないものです。
多くの当事者家庭では、
他人とのコミュニケーションが
取れていないばかりか、家族間でも
充分なコミュニケーションが
取れていません。
親の声にも耳を傾けず、反発するか、
中には暴言、暴力行為に及んでいる
ケースもあります。
そういった場合に、
親は子どもに謝罪すべきかという
問題があります。
こういった場合にも、
「親が子どもに頭を下げる
べきではない」
といった指導をしている
支援者もいます。
その理由は、
「子どもの甘えもあるわけだし、
親が頭を下げれば、
以降、立場が逆転し、
ますます親の言うことを聞かなくなる」
というものです。
甘えもないとは決して言いませんし、
前回、本人も犯人だと述べたように、
親だけが原因ではありませんが、
だからと言って、
非を認めないという姿勢は、
誤りです。
当たり前の話です。
経験の少ない(無い)支援者の発言
だということが、すぐ分かります。
実際は、立場が逆転するどころか、
子どもたちは、謝れない親を
見下げていますし、
「わが親か・・・・」
と嘆いてもいます。
潔く謝れる親にこそ
安心感を得ているのです。
そもそも、
立場の逆転と言っていますが、
とうに親の促しが全くきかない状態
なんですから、逆転も何もないです。
「子どもからあれこれ言われても、
親は親で、わが子のことを考えて、
良かれと思ってやってきたことだから」
といった声も多いのですが、
理由はどうあれ、
わが子が傷ついた、
良くない影響を与えた
といった事実に関しては、
きちんと謝るべきだと思います。
それが、「事実」なのですから。
「謝る」という行為、姿勢は、
「私があなたに迷惑をかけた
という事実を認めます」
ということであり、
「私が誤りであり、
あなたが正しいです」
ということを相手に伝え、
相手の正当性を認めるものです。
親からの「ごめんなさい」で、
「あなたが正しいよ」という
メッセージを送られていなかったり、
「ありがとう」
「あなたはかけがえのない存在よ」
というメッセージを
送られていない子どもたちが、
自己信頼感を得られずに、
自分の世界に閉じこもって
しまうのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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