ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

自己都合の優先

2025年10月11日 07:11

親から子への「境界」を超えた侵入

のケースを述べてみましょう。




子どもをグチや相談の聞き役に

してしまっているケースがあります。




これは、あたかも

子どもが親のカウンセラーになって

しまっているのですが、

年齢に相応しくない情報を

子どもに聞かせることは、

負担、ストレスを与えます。




母親が、父親や姑へのグチを

娘にこぼしたり、

以前、父親がまだ小学生の息子に

仕事を辞めたいことを幾度となく

話し聞かせていたという事例も

ありました。




未成熟な子どもにとって、

夫婦関係、嫁姑関係、仕事の悩みなど

理解できようはずもなく、

こういったことが日常化すると、

親が自分を守れる存在と

思えなくなり不安になります。




また、子どもなりに

懸命に親の力になろうとしますが、

できない(あたりまえですが)自分に

罪悪感をもちます。




次に、常に親の都合が子どもより

優先されてしまうケースです。




先のグチの聞き役にしてしまうことも

そうですが、

自分の悩みの解消を優先させ、

子どもに与える負担をまったく

斟酌していません。




親の都合で、子どもを利用することを

「乱用」と言います。

「乱用」は、英語でabuseです。

つまり、「虐待」です。




「わが子のためを思って」と

期待してのことだと感じていることが、

実は、親自身のため(都合)に

なっていることも少なくありません。




親の都合が優先され、

期待や都合にかなったときだけ、

愛されるという状況では、

子どもは安心感をえられないのです。


(続く)






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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