誰が何を担うか
2025年09月29日 07:03
では、前回述べた「回復」と「修正」
は、それぞれ誰が担っていくと
良いのでしょうか。
それは、「回復」が親御さんで、
「修正」が支援専門家です。
「回復」は、トラウマの痛みを和らげ、
傷の回復をしていく。
と述べました。
このトラウマには、
親御さんが深く関わっています。
だからこそ、
その傷の痛みを和らげてあげられるのは、
親御さんなのです。
時折、支援者(カウンセラー等)が、
「自分が親代わりになってあげる」
と、それこそ親身になって
クライアントに寄り添ってあげている
話を聞くこともありますが、
あらかた共依存状態になって、
結果的にクライアントの自立を
妨げます。
以前にも、
「父親が暴れる自分を諌めてくれない。
叱ってくれない」と、泣きながら
私の携帯に度々電話をしてくる
青年がいました。
そんな時、私が父親の代わりに
殴ってあげたとて、
青年は満足できません。
青年たちが求めているのは、
あたりまえですが、
自身の「親」なのです。
「修正」は、我々支援専門家が
担っていく領域です。
「脱」ひきこもりに必要な知識と
技術を持ち合わせ、
支援者としての領分を越えない態度で、
適切な援助と有害な救済を
的確に見極めながら、
トラウマの影響によって、
自身の行動の制御ができなくなった
状態から、主体的に自らの責任に
おいて立ち直るための術を
提供していきます。
このように家族(養育者)と
支援専門家とがバッテリーを組むことで、
ほとんどの社会的ひきこもりは、
解決できます。
このことからも、
動けないでいる当事者の問題にだけに
してしまい、
ただ本人のやる気を待つ家庭では、
ひきこもりの長期化がますます
進むだけなのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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