ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

親の自己愛の欠如

2025年09月16日 07:16

述べてきたような、

わが子への関わり方の偏り

裏、根底にあるものは、

親自身の自己愛の欠如空虚感です。



健全な自己愛による自己肯定感

不十分な親は、

自身を優位に立たせることで、

肯定感を得ようとします。



つまり、弱者(多くが子ども)を支配、

コントロールすることで、

それを満たそうとするのです。



また、自己愛が未成熟な分、

わが子から愛されようと

せんがためのはたらきかけが多くなり、



わが子の機嫌を損ねることを

過度に避けようとしたり、

媚をうってしまうまでのことが

あったり、



わが子からの保護を求めようとする

場合もあります。

そうすることで、

自己愛を満たそうとするのです。



親子の関係の逆転です。

子どもが親の役割を担わされるのです。



空虚感は、その埋め合わせのために

あるものへの執着拘りを招きます。



「すり替え充足」と言いますが、

自分の本音が欲していることに

気がつけず、

未充足の違和感を補うために、

代替物や行為に

のめり込む(すり替え)のです。

それが、子どもへの関わりに

過剰さを増してしまう原因です。



多くは、無意識的(強迫性)に

衝き動かされ(衝動性)、

執拗なまでにそれらを

求めます(貪欲性)。



しかし、それで真(本音)の欲求が

満たされることはなく、

充足感が得られないがために、

延々その行為が

繰り返される(反復性)のです。



こうして、

強迫性、衝動性、反復性、貪欲性を

特徴とする「執着する愛」が、

わが子を縛り、変容させていくのです。



親自身の子ども時代の

愛着欲求の未充足が、

自己愛の欠如となって現れ、

夫婦間の人間関係、子育てに

大きな影を落とします。



愛おしい対象であるわが子には、

そもそも執着しやすいもの。



だからこそ、

なぜそのような関わり方をして

しまったかを振り返り、

意識的に

「あるがままを活かす(解き放つ)愛」

を注ぐことで、

子どもは自由意志を取り戻し、

羽ばたいていけるのです。





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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

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