過ぎたる訳
2025年09月14日 07:26
前回、これまでのわが子への関わり方
を振り返ってみることを述べましたが、
その際に重要なポイントは、
「なぜそれに拘り、
過剰にしてしまったか」
というその訳です。
その事に固執し、拘り続けたのには
必ず理由があります。
例えば、
躾を厳しくし過ぎた背景に、
わが子が「躾がなっていない。
親の顔が見てみたい」
と周囲から言われるような子に
したくない。
つまりは、
子どもに恥をかかせたくない
というよりも、
自分が恥をかかされたくない
というのが本音という場合が
あります。
また、躾は、往々にして、
これまでもお話してきた
コントロールと関係していることが
少なくありません。
躾という形で、わが子(他者)を
コントロールしたいのです。
「これをしなさい。それはしてはだめ」
というように、指示命令が出せます。
支配欲が満たせますし、
干渉に対して「躾」を装えば
大義名分になり、
多少は感じている後ろめたさが
自分の中で緩和されます。
また、勉強を強要したような場合。
「わが子の将来のため」というのが、
大半の理由ですが、
背景に親自身の学歴コンプレックス
があったり、
こういう母親の事例もあります。
自身も親が教師で、
嫁ぎ先の義親も教師といった母親が、
子育てにおいて、
習い事や学習に過剰になってしまった
というケースです。
この母親は、妻として嫁として、
わが子(長男)を立派に
育てないわけにはいかなかったのです。
わが子が周囲より劣ってしまえば、
自分の立場が無くなってしまう
といった思いがありました。
この母親自身が、教師の子として
懸命に親の期待に応えてきた経緯も
あります。
わが子にもそれを求め、
良い子に育て上げることで、
よき妻、よき嫁という座に
しがみつこうとしたのです。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
のかを具体的にアドバイス致します
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