自滅的な生き方①
2025年08月11日 08:41
前回、ひきこもり者たちに見られる
特徴を述べてみましたが、
これらは、
すべて内部に過度に緊張が
高まった状態ですが、
青年たちは、
自身の緊張のなだめ方を
知らないでいます。
緊張を抑え、慰める術が
分からないでいるのです。
それは、親からなだめてもらった
ことが少なく、
逆に親をなだめることの方が
多かったため、
自分をなだめることに
不慣れなためです。
社会生活の中で
最も緊張が高まるのは、
他者との人間関係ですので、
青年たちは総じて人を身近にせず、
人を恐れるようになって
しまっています。
人に安心できないでいるのです。
私が青年たちと関わっていて、
最も痛ましく感じることは、
上記のようなことから、
自滅的な生き方しか出来なくなって
しまっていることです。
痛みからの自己防衛の手だてが、
結果的に自分を破壊する方向へ
向かわせてしまうのです。
以前は通用したが、
今では全く効果のない
誤った防衛方法を踏襲し、
より傷口を深めてしまっているのです。
例えば、
親からの保護を導き出すために、
期待を読み取り、
過剰にそれに応えることを覚えた
子どもは、
成人しても自身の欲求よりも
他者の欲求を優先させ、
自分を見失います。
感情を表出するたびに
親の機嫌が悪くなる環境で育った
子どもは、
感情を抑制することを覚えてしまい、
自己開示が出来難く、
対人関係が円滑にいきません。
親の期待、欲求に応えた時にだけ
愛されるといった
「条件つきの愛情」に縛られた
子どもは、
「あるがままの自分では愛されない」
「それだけの価値のない自分」
という自己認識をもってしまい、
自己否定感が強まります。
防衛的な生き方は、回避や反発 を
招いてしまいます。
ですから、防衛ではなく、
「癒していく」という取り組みが
必要です。
つまり、緊張から逃れるのではなく、
起こっても自分をなだめ、
慰める。
痛みを受容、自分の中で調和させる
ということです。
生きていくということは、
問題を解決していくという
ことでもあります。
想定外の事が
わが身に降りかかることは
普通にあることです。
「清濁併せ呑む」という姿勢で
生きていくことが大切です。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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