ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

ひきこもりは発達障がい?②

2025年08月05日 07:00

発達障害の第一人者である

杉山登志郎医師は、

著書『発達障害のいま』で、

愛着障害の諸症状においては、

発達障害に非常に類似した

臨床像が含まれる」

と述べ、

発達障害の診断の危うさ

危惧しておられます。



また、京都医療少年院の

岡田尊司医学博士も、

著書『愛着障害』の中で、

「発達障害という診断が

普及したのはよいが、

本来の定義を超えて広がりすぎ、

過剰適用される問題も起きている。

愛着障害によって生じた二次的な

発達の問題のケースも少なくない

ことを考えると、

より慎重な扱いが必要に思える」




「本来の発達障害は、

遺伝的な要因や

胎児期・出産期のトラブルで、

発達に問題を生じたのであるが、

愛着障害にともなって生じた

発達の問題も、同じように

発達障害として診断されている

のである。

両者を区別するのは、

症状からだけでは難しい場合も多い」

と述べておられます。



いかがでしょうか。

10年を越すような

ひきこもりの場合でも、

適切な訓練をほどこすことで、

ほとんど(病気・障害でない限り)が

通常の社会参加が可能です。

それは、

アタッチメント(愛着)・トラウマ

回復(癒し)、修復を行うからです。



確かに、青年たちの多くが、

発達障害として診断されてしまう

ような類似した症状があり、

発達の問題を抱えていますが、

ほとんどが、愛着の問題が

背景(生育過程)にはっきりとあります。




そういうことからも、

岡田博士の述べるように、

発達障害の診断が過剰適用され、

本来社会へ参加できるはずの青年が、

発達障害者として、

問題をすり替えられ、

社会参加の可能性を狭められる

ことは、

悲劇というしかありません。






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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