ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

親の責任の肩代わり

2025年07月01日 07:18

一般的には、

子どもが家庭内でトラウマを抱える場合、

体罰や言葉による暴力などからと

思われがちですが、そればかりでなく、

本来親としてすべきことをしないことで、

与える傷が前々回から述べてきた

「責任逃れ」です。




中学生の不登校の事例で、

母親がプチ家出をするケースがありました。

この母親は、子どもが小さいころから、

夫と喧嘩をしたり、

何か気分がふさぐようなことがあると、

すぐに家出をする癖があったのです。

必ずその日の内には帰ってくるのですが、

誰にも行き先を告げずに、

突然姿を隠してしまう。




この子は、常に母親が

どこかへ居なくなる不安にさらされ、

学校へ行っている間にでも、

母親が居なくなることを心配して

不登校になってしまっていました。

おちおち学校なんかに行ってられない

ということです。




また、あまりにも子どもじみた行動を

取る父親によって、

精神的な成熟を支えられるだけの指針

得られず、自立が困難になってしまった

事例もあります。




自分の趣味に没頭し、

ほとんど家族との関わりをもたない

(父親自身が自室にひきこもって

いるようなものです)。




思うようにならないことがあると、

物を投げたり、壊したり。

言葉で意思を伝えることができない。




自身が人づきあいが苦手で、

子どもの友達づきあいを否定(妨害)したり、

自分も中卒だから、

中学まででいいと言ったり、

子どもと互角にチャンネル争いで

喧嘩になったりというのもありました。




支援者である私に、

子どもや奥さまへの不満を

ドクロや爆弾などの絵文字を

ふんだんに使ったメールを

何回も送りつけてきた父親もいました。

まるで女子高生のメールのようでした。




親が大人になりきれていませんと、

子どもが逆に親代わりをしなければ

ならなくなり、子どもは情緒的に混乱します。




親は、自分が満たされないものがあると、

子どもに満たしてもらおうとはかるのです。

そうなると、子どもが親を

あやさなくてはならなくなるのです。




親の責任の肩代わりは、

未成熟な子どもにとって、

自分の人生に責任をもつために必要な

エネルギーを奪われてしまうことになります。

結果、責任転嫁依存の生き方

ひきこもりを必然的に招いてしまうのです。




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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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