親の負うべき責任
2025年06月29日 07:51
親が負うべき責任を考えてみましょう。
基本的に三つあげられます。
「養育」と「教育」と「保護」です。
健康に成育していけるために
安全な環境を与えることと、
自尊心と自己信頼感、
そして良心を育てることです。
昨今は、躾と虐待を区別できない親も
増えているようですが、
しつけが傷つけになってしまっては、
教育とは言えません。
「誰のお蔭で食べていけると思っているんだ」
と言う父親もいますが、
食事を与えてさえいれば責任をはたしている
と言えるわけではありません。
愛情という栄養も与えなければ、
人は健全に育ちません。
「子育ては、母親の仕事」と、
ひきこもりを母親の責任とばかりに、
一度も相談の場に顔を出さない父親も
少なくありませんが、これでは、
教育という責任を放棄しているも同然です。
それから、独裁的、強権的な
父親の振る舞いによって、
頭から抑えつけられ、
健全なアイデンティティが構築できず、
意思表示ができなくなったことで
人間関係に障害を起こし、
ひきこもってしまったようなケースでは、
父親に対しての恨みを訴えることは
多いのですが、
では、母親に対しては
何ももっていないのかというと、
そうでもなく、
「同罪だ」という場合が少なくありません。
それは、父親から自分を
守ってくれなかったからです。
そう解釈しているからです。
父親から手を上げられていても、
それを黙認していたり、
かえって「心配してくれているからよ」
と父親を正当化する発言をしたり
していれば、
責任逃れと解釈されても
仕方がありません。
自分が父親との間に分け入って、
盾になってくれていないのですから。
こういうケースもありました。
父親に反発すれば、
その矛先が母親に向かってしまうため、
母親を守るため、
黙って耐えていたという事例です。
これでは、子どもの方が
親の責任を肩代わりしているようなものです。
守ろうとしている親から
自分が守られなかった時の子どもの心が
どれほど傷ついているかを
考えてみてください。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
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https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/
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