ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

痛みへの寄り添い

2024年01月28日 07:54

前回あげた親自身の未解決な問題

向き合うことへの恐れが、

わが子の不登校やひきこもり、非行問題

などへ意識を向かわせます。




わが子の問題となることで、自分の問題から

逃れることができるのです。




痛みを伴う問題は、受容することが困難です。

人は、自分の痛み(不幸)から目をそらすために、

他者の痛み(不幸)に目をやる性質があります。

他人の痛みを少しでも感じることで、

自分の痛みを感じなくするのです。




であれば、問題をすり替えることに懸命に

なるのではなく、いっそ、とことんわが子の

痛みに共感してみてはいかがでしょうか。

自分の未解決な問題をおざなりにして

しまっていたことで、わが子に与えてしまった

ダメージを詳細に確認していくのです。




目の前にいるわが子はわが子であって、

自分ではない、また配偶者は、親ではない

ことに気づきましょう。

知らず知らずの内に、重ねてしまって

いませんでしたか?




子どもたちにとって、両親の存在は、

生きのびるために不可欠の存在です。

より良く生きていくためにも、その前提として

生きのびることが必要なのです。




より優先される課題を達成していくためには、

その他を犠牲にします。

生きのびるために、親の欲求を読み取り、

自分の欲求とすり替えます。

親の欲求を充足させることが、唯一の

安全策だったのですから。




このすり替えを繰り返している内に、

親の欲求と自分の欲求の区別がつかなく

なってきます。

親の欲求を自分の欲求と勘違いして

しまうのです。




かくして、子どもは自分を見失い、

親の人生に取り込まれてしまいます。

あなたもまた、それを経験しているはずです。




わが子の不登校、ひきこもりから、

自分が心の奥の箱に鍵をかけてしまいこんで

いたものを感じ取ってください。

そうすれば、わが子の心の痛みにも

共感できるはずです。




親子は命(生)だけではなく、

生き方(人生)をも受け継いでいきます。

過去世が来世を決めると言うのなら、

わが子にとって、親であるあなたが、

子どもにとっての前世(代)とも言えます。




この『前世(代)療法』で、わが子が抱えてきた

痛みを感じ取れれば、自然と寄り添うことが

できるでしょう。






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

https://mbp-japan.com/fukuoka/search/area:40/genre:9:9009/

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