絆の機能
2025年10月05日 07:33
母親は柔らかくつつむ。
父親は、折り目正しくたたむ。
ですが、それが強過ぎてしまえば、
母親はわが子をつつみ込み、
自分の人生に取り込んでしまい、
自立を妨げてしまいます。
父親は、たたみかけるように
子どもを威圧し、縛りつけてしまい
骨抜きにしてしまいます。
『国家の品格』の著者藤原正彦氏は、
その中で、
『家族の絆の中にいた子供たちは、
万引きなんかしたら「親を泣かせる」
「先祖の顔に泥を塗る」、あるいは
「お天道様が見ている」と考えた。
だから万引きをする者は少なかった。
卑怯なことをする者が少なかったのも
同じ考え方からです。
家族の絆が「卑怯を憎む心」を育て、
強化し、実践させる力となるのです』
と述べています。
親(特に母親)を適正に
内在化できている子どもは、
「母親の悲しむ顔を見たくない」
といった理由で、
悪いことはできないものです。
いつも胸(心)の中に親がいて、
その優しい笑顔が行動の規範と
なっているのです。
しかし、家族の絆が不十分で、
内在化できていなければ、
良心は育っておらず、
卑怯なことも平気でやれてしまう
ようになります。
「空恐ろしい」という感情が
出てこないのです。
まさに
「良心は両親がつくる」のです。
親は、わが子が胎内に宿った瞬間に
親という立場、役割、責任を
与えられました。
ですから、
共に親として育って(成長して)いく
という意識が大切です。
わが子と共生、共成し、
共に育ちあう「共育」、
互いに響きあい共鳴しあう
「響育」が求められます。
そのために最も必要な姿勢、心がまえが
「敬い」です。
子どもの人格、尊厳性に対しての
「敬い」がなければ、
自己都合によるコントロール(乱用)や
親の身勝手な希望を子どもの個性や
意志を無視して託すような
親の使命を負わせてしまう行為は、
子どもから自身の人生の主役の座を
奪うことになるのです。
生きる意味を奪われた子どもたちは、
生きる意欲を無くし、
とどまる生き方(ひきこもり)しか
できなくなってしまいます。
子どもが自ら成長していく子育ちの
邪魔をしてはならないのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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