ひきこもりの人格形成
2025年08月25日 07:11
ストレス耐性や欲求不満耐性の脆弱さ、
自滅的な生き方しか
出来なくなってしまっていることが、
ひきこもり者たちの特徴ですが、
そのことに深く関連する
人格の形成と人間関係構築の
基盤作りについて述べてみましょう。
私たちが、「自分は何者であるか」
といった生き方の起点(前提)を
形成する時期は、およそ10歳ぐらい
までと言われています。
家を建てることで例えるならば、
整地が5歳までで、
基礎、土台を作るのが10歳までです。
足元がしっかり作られていなければ、
どんなに立派な家を
その上に立てても、やがて傾き、
欠陥住宅となります。
5歳ぐらいまでの期間は、
愛着形成と基本的信頼感の構築の
時期です。
愛着者(親など)との間に絆を形成し、
自己信頼と他者信頼を芽吹かせる
大切な時期です。
「私は愛されている」といった
自分に対する信頼感が育てば、
「周囲にいる他の人たちは、
安心して信頼できる人たちだ」
という他者への信頼感も育ちます。
このように、
自分に対しても他者に対しても
肯定的に受け止められれば、
生きることに対し積極的になれ、
あらゆるストレスに対しても
強くなれるのです。
自己信頼感がなければ、
何か困った時でも
他者に頼ろうとさえしません。
「どうせ助けてもらえない」と
思うからです。
手助けしてもらえるだけの
信用(価値)が自分にはないと
思っているからです。
10歳ぐらいまでには、
基本的な自己認識が固まります。
自己評価(自分自身が自分を
どう評価しているか)と
他者評価(他者からの自分に対しての
客観的評価)が合わさったところで、
自己認識が決まります。
この自己認識が歪んでしまうと、
誤った罪悪感や恥辱感を
もったりします。
「自分はここに居ては
いけない人間なんだ」
とか
「とても恥ずかしい存在なんだ」
といった
不健全なアイデンティティを
構築してしまい、
それが人間関係に
そのまま反映するのです。
当然、人を遠ざけ、自分の世界へ
閉じこもることとなります。
自己認識を歪ませてしまう
最初の他者評価が、
愛着者(親)からの評価です。
過度な干渉や関心をはらわれない
等の不適切な関わりを受けて育つと、
発達課題に問題が生じ、
健全な人間関係の構築が
出来なくなってしまいます。
成育環境から受ける影響は、
「第二の遺伝子」と例えられるほど、
人格形成に甚大な影響を
及ぼしてしまうのです。
では、その改善は可能でしょうか?
もちろん、可能です。
人が安心できるのは、
周囲に自分を分かってくれる人が
いてくれるときです。
家族の理解と痛みへの寄りそいが、
身についた誤った思い込みや
刷り込みを溶かしてくれて、
健全な肯定的自己認識に
変えてくれるのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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