態度が意味するもの
2025年07月16日 07:51
前回ふれた言葉以外のものとは
何でしょうか?
それは、態度や姿勢です。
振る舞いや扱い方が発する、
無言のメッセージです。
これらは、言葉でこそ表現されませんが、
言葉以上の影響を与えるものです。
コミュニケーションは、
相手にどう伝えるかではなく、
どう思わせるかであると言われます。
つまり、言うタイミングや言い方によって、
言葉そのものの意味も変わり、
言葉以外のメッセージが、
相手に伝わってしまうということです。
ですから、言葉を選ぶだけではなく、
言外に含まれる意味合いも考慮して
コミュニケーションを取らなければ
なりません。
子どもたちは、
家庭の中での人間関係を観察しています。
誰が誰をどう扱っているのか。
もちろん、
自分が親からどう扱われているのかは、
自己認識の基礎、土台になります。
父親が母親に対して、
どういう態度でいるのかが、
男性が女性にどういう態度で関わるのかを
教えてしまいます。
その逆もしかりです。
両親の祖父母に対する態度は、
親への関わり方を教えます。
「親に向かって、なんだその態度は!」
と言葉を荒げなければいけない状態が
わが子との間にあれば、
一度自身のかねての親への態度を
見直してみてはいかがでしょうか。
同居、別居に関わらず、
老いたる親の健康を気遣うことがありますか?
亡くなっていれば、
仏壇やお墓に手を合わせていますか?
そのことを子どもたちは知っていますか?
たとえ言葉で否定はされなくても、
態度で疎んじられれば、
子どもは自分が愛されていないと解釈し、
そこにとどまらず、
親からも愛されない自分は、
価値のない存在という自己認識に
至るのです。
子どもが不登校をしても、中退しても、
ひきこもっても何も言わない父親の存在は、
これまでも述べたかと思いますが、
説教や小言を言われないことを
感謝として受け止めているかというと、
全くそうではなく、
自分のことに無関心だと捉えています。
マザーテレサが
「愛の反対は無関心である」
と言ったように、
無関心は、相手の存在の無視です。
もの言わぬ父親に対して、子どもは、
自分に関心をはらってもらっていない、
無視をされていると解釈しています。
つまり、父親にとって自分は、
どうでもいい存在なのだということです。
親のペットへの関わり方が自分と明らかに
違うことで、自分をペット以下だと
嘆いていた青年もいました。
こういった態度、振る舞いから発せられる
メッセージからの影響は、無意識的に
青年たちの自己卑下の態度を強めます。
(続く)
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
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