ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

連鎖する自己否定

2025年07月10日 07:25

子どもにとって、

衣食住を満たしてくれる親は、

全知全能の神に匹敵する存在と言えます。

生存権を保障してくれるからです。




ですから、

なんとかその親の期待、要求には

応えていかなければなりません。

いかなる内容であってもです。




ところが、完璧主義の親の求める基準は、

はてしがありません。

ですから、満たされることがないのです。




子どもは一定の成果を出せたと思っても、

決して親から承認されることはありません。

「さらにその上を」なのです。




したがって、

子どもは慢性的な不全感や不充足感

見舞われ、自己肯定感を得られずにいます。




全知全能だと思っている以上、

親の求めが不適切で誤っているとは、

気づけませんので、

親から認められない、愛されない理由を

自分の不完全さに求めるしかないのです。




「僕が勉強ができないから、悪いんだ」

「私がいい子でないから、お母さんは

叱るんだ」




そのことによって、さらに自己否定感は、

強められてしまいます。

自信など身につくはずもありません。




完璧主義の親にはゆとりがありませんので、

子どもは、常に何かに急き立てられ、

実力以上の頑張りをしてしまい、

エネルギー尽き果て倒れてしまうか、

未完、不備なところばかりに意識が向き、

自己嫌悪罪悪感から、

自暴自棄になってしまい、

自分の殻に閉じこもります。




ありのままの自分を愛された経験がないため、

親以外の他者からの愛情を得るためにも、

何事かを成し遂げなければという

成果主義になってしまいがちです。




実現不可能な基準を課されてきた

子どもたちは、

永遠に達成できることがなく、

それはそのまま、

永遠に愛されないということを

意味しているため、

人との関わりを避けざるを得ないのです。




そして、

自分を大切に扱うことをやめてしまい、

自己破壊的に自分の人生を

持ち崩してしまうのです。




周囲から幸せと映る(見栄えだけの).

完璧な家庭を追い求めたために、

かえって不幸せを招いた矛盾不効率さ

完璧主義の親は、気がつくべきでしょう。

でなければ、

わが子がまたその子にと、

連綿と引き継いでいくのですから。






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

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