おかげさまの文化
2024年03月17日 07:08
エコロジーには、もうひとつの意味も含ませています。
心身医学の分野では、
「大いなる生命に生かされていることへの感謝」
をエコロジーと表現します。
この意味でのエコロジーが、
身体の免疫機能を高め、癌の自然退縮など
に寄与しているという研究報告があります。
ストレス学説を提唱したカナダのハンス・セリエ
博士が、ストレスに克つ方法として、
「それは東洋の感謝の原理です」と述べました。
古来より日本人は、大自然を畏怖し、
感謝をもって、それと共生する生き方を
模索してきました。
私たちもまた、その自然の一部だからです。
私たちは、世間の子と同時に自然の子
でもあるのです。
わが子は「天地自然からの預かりもの」です。
わが子を親のエゴで支配、コントロールしない
ためには、“おかげさま”の発想が有効です。
あたりまえのことも与えられた恵みと
感謝できる心性が、
日本独特のおかげさまの文化です。
古人は、天の徳、地の恩に対して感謝、
畏敬の念をもっていました。
これまでの経験から言っても、
「おかげさまです」と素直に感謝できない
親ごさんたちほど、子どもだけをどうにか
しようとしたり、子どものゆったりとした成長を
待てず、子どもの声なき声を聞けず、
「~してやったのに」という恩着せがましい
愚痴が多いようです。
「愚痴」という言葉は、
もともと「智に蒙昧で愚か」という意味ですが、
まさに智恵が足りないから愚痴が出るのです。
循環と調和が自律的に保たれた大自然
に対する謙虚さを失った親が、
子どもを思うように支配しようとします。
子どもは植物のように、環境を整え、
それぞれの個性を活かし育てていくものです。
決して親の都合で子どもの個性を
埋没させてはならないのです。
“おかげさま”には、
「畏敬(尊敬・敬愛)」
「感謝(共生・謙虚)」
「調和(循環・成長)」
が含まれています。
わが家に起こった目の前の問題に対して、
「おかげさまで、ありがとうございます」と
感謝できてこそ、解決のためのスタートライン
に立てるのです。
「家族エコロジー」という概念は、
あらゆる家庭問題の本質を浮き立たせ、
家族再生の切り札となるのです。
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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀
ひきこもり・不登校相談
なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい
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