ブログ《存在の痛みへの寄り添い》

よりすがり

2025年05月23日 07:06

「すがりつき」で言えばもう一つ。

他者の自分に対する“評価”に「よりすがる」

というものがあります。




これは、健全な肯定的自己評価自己認識

持ち得ていないところから来ています。




肯定的な自己評価や自己認識が持てていない

のは、自分が保護(守られている)されている

という実感を得られていないためです。




自分を理解してくれ、常に見守ってくれている

といった親の存在の内在化

健全に成し得れば、

周囲の評価によりすがることが

なくなってきます。




適切な親からの肯定的評価は、

自尊心自己信頼感を高め、

他人の評価に過剰によりすがる必要が

無くなってくるからです。




個性(独自性)を適切に認められなかった

子どもたちは、自分を支える指針

内面に持てず、外からの承認を得ようと

躍起になります。

それは、強迫的でもあります。

自分を主張しようとせず、

相手と違う意思表示を拒みます。




常に自分が周囲からどう評価されているかが、

最大の関心事となり、それは、

ちょっとでも否定的な評価を下されるならば、

奈落の底に突き落とされることを意味します。




他者評価によりすがる生き方は、

100人100様の評価に常に翻弄され、

怯える生き方であるため、

ほどなく、評価の目から身を隠す

ひきこもる生き方を招いてしまうのです。






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家族心理教育コンサルタント 中光雅紀

ひきこもり・不登校相談

なぜ起こったか、原因は何か、何から始めたらいい

のかを具体的にアドバイス致します

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